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桐朋大学音楽学部付属 子供のための音楽教室

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先生インタビュー

人間性の基になるものを、身に付けていただく。私たちの使命は、そこにあります。 桐朋学園大学 特任教授 堤 剛

私も音楽教室の出身。当時は小学生でした。

戦後、いろいろなものがなくなってしまった時代。
斎藤秀雄先生、吉田秀和先生、井口基成先生、畑中良輔先生など本当に素晴らしい方々が、子供たちや社会に向けて教育の場を創ろうと尽力されました。
荒廃した時代で力になるのは文化であり、中でも音楽は小さい頃から学ぶことが大切です。またそれまでの日本において、子供が音楽を学ぶ場はありませんでした。だからある意味、チャンスだと先生方はお考えになったようです。
そしてなんとか日本の文化、特に音楽を盛んにさせて、人を育てたいとの思いで音楽教室が始まりました。

私はその音楽教室の一期生で、当時はまだ小学生です。でも子供ながらにも先生方の強い気持ち、熱い気持ちというか、思い入れを感じることができました。
設立当初は東京の真ん中に学校の建物があり、戦後間もない時代だったので、まわりは焼け跡ばかり。授業に出る日は、仲間たちと焼け跡でかくれんぼをして遊んでいました。
そうした遊びも楽しかったのですが、子供ながらに先生方の一生懸命さは伝わってきました。
今でも忘れられないのが、吉田秀和先生の教えです。楽典という授業で学んだ音楽の歴史、とりわけベートーヴェンの話は強く心に残っています。私にとって、音楽家としての基盤を創っていただけた授業だと受け止めています。

カリキュラムで言えば、決められたものを学習するのではなく、ひとりひとりが持っている個性を伸ばすところに特長があります。私自身、そうして育てていただいたと思っておりますし、今でもその教えは生きています。
「何かを自分の中から創り出す」という前提のもと、型にはめない教育こそが私たちの誇りです。

写真 先生インタビュー1

音楽で築いた人間性は、会社に勤めても役立ちます。

経済が良くない、人の心も落ち込みやすいという難しい世の中においては、人間性がもっともっと大事になっていくのではないでしょうか。音楽教室で学んだ人がみんな音楽家になるのではなく、中には「私は社会学がいい」と思う人もいるかもしれません。
しかしどんな道に進むにしろ、音楽教室で培った「耳をそばだてて聴く」という素養は役立つことでしょう。普通だったら聞き逃すようなことも受け止められるようになり、人間として非常にシャープになるんですね。
またソルフェージュで歌を歌うなど、いろいろな授業を通じて自分を表現できるようになります。会社に勤めてプレゼンテーションをする場合でも、「あ、あそこでこうやった」と応用が利きます。人の話を聞けるうえに、自分の表現もできるようになるわけですね。

写真 先生インタビュー2

そもそも音楽は、コミュニケーションのエッセンスだと思います。聴く、そして自分を出す。
それらを子供のための音楽教室では、一生懸命に教えています。皆様が将来、音楽家の道を歩まず、桐朋学園以外の学校に進学したとしても、人間性の基になるものを身に付けていただくこと。
それが私たちの使命ではないかと考えています。

グローバルスタンダードを、60年前から実践してきました。

音楽家としてのプロフェッショナルな観点から言えば、小さいときから訓練された基礎の部分が、外国に出ても強みになります。
これは留学した私個人の実感です。今でこそインターネットやグローバリゼーションなどいろいろ言われていますが、そこで求められることを60年も前からずっと行ってきました。
だから卒業生たちは海外で通用しますし、フランスやアメリカの大学でも一目おかれる存在になっています。世界的に桐朋学園の子供の教育は注目を浴び、内容的にも認められています。
設立当初こそ試行錯誤でしたでしょうし、教育の手法を定型化することは、おそらく日本でも初めての試みでした。
しかし先生方の熱意と努力で、一定のスタンダードを達成することができました。グローバルスタンダードを設立当初から行っていたわけですね。
いま振り返ると、それがよくわかります。

写真 先生インタビュー1

桐朋学園の教育内容は世界的に素晴らしいものであり、世界の皆様も理解していただいていると思っています。
実際、海外からの視察団も当学園を訪れています。
たとえばタイの方々は、私たちのような音楽教室を自国でも創ってみたいと考えておられるようです。
音楽を盛んにしようとすると、子供の頃から教育するのが一番。実践し続けてきた桐朋学園を、アジアの国々が認めていると言えるでしょう。そうしたところも、私たちの強みだと思っています。

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